アンケート

【200名にアンケート調査】使わなくなった農地を太陽光用地へ転用することについて賛成?反対? 太陽光発電への農地転用に31.5%が懸念

使わなくなった農地と太陽光発電に関するアンケート調査結果
hikaru

近年、SDGsの「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」 (英: Affordable and Clean Energy)につながることから、使わなくなった田んぼなどの農地を太陽光用地として活用することに注目が集まっています。

一部の農地が太陽光発電の用地として活用されている現状について200名にヒアリングを行い、調査結果をまとめました。

「使わなくなった農地と太陽光発電に関するアンケート調査」概要

アンケート概要

調査期間:2024年2月11日〜3月21日

調査機関:自社調査

調査対象:全国の20代~60代の男女

有効回答数:200名

調査方法:インターネット上のでのアンケート調査

質問内容

質問内容:使わなくなった農地を太陽光用地として活用することについて賛成もしくは反対、またその理由を教えてください。

ヒアリング回答者の性別

使わなくなった農地と太陽光発電に関するアンケート調査 ヒアリング回答者の性別
  • 女性:58.5%
  • 男性:41.5%

今回の調査では、男女比に大きな偏りなく回答を得ることができました。

ヒアリング回答者の年齢

使わなくなった農地と太陽光発電に関するアンケート調査 ヒアリング回答者の年齢
  • 20代:17.5%
  • 30代:31.5%
  • 40代:31.0%
  • 50代:14.0%
  • 60代以上:6.0%

今回の調査では幅広い年齢層から回答を得ることができました。ボリュームゾーンとしては、30〜40代の年齢層を中心に回答を得ました。

使わなくなった農地を太陽光用地へ転用することについて賛成?反対?

使わなくなった農地を太陽光用地へ転用することについて賛成?反対?
  • 賛成:65.5%
  • 反対:31.5%
  • どちらともいえない:3%

今回の調査では、賛成意見が65.5%と過半数になる結果となり、多くの方が使わなくなった農地の転用に関してはポジティブな姿勢を持っていることがわかりました。

使わなくなった農地を太陽光用地へ転用することについて「賛成」な理由と回答一覧

使わなくなった農地を太陽光用地へ転用することについて「賛成」な理由

太陽光発電用地に賛成(131名)の具体的な理由としては、以下のような結果となりました。

  • 1位:土地を有効活用できるため(66.4%)
  • 2位:再生可能エネルギーであるため(28.2%)
  • 3位:その他(5.4%)

その他の内訳としては、「災害の電力確保」「SDGs・脱炭素への貢献」「地域経済の活性化」が挙げられました。

賛成の意見の大半は、「使わない農地」の有効活用に対してポジティブな姿勢を示しており、次いで太陽光発電による再生可能エネルギーであることが多く理由として挙げられました。

農家の減少により増加している「使わない農地」の有効活用方法として太陽光発電は注目されており、再生可能エネルギーであることも原子力発電に歯止めをかける施策として意識されていることが調査の結果わかりました。

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賛成理由①「土地を有効活用できるため」に関する回答

使わなくなった農地を太陽光用地として活用することに賛成です。

自分の住んでいるところでも多く見かける。その利用方法を選択しなければ、雑草が大量に生えた空地のままであったことを考えると、企業にとって利益を生む活動になり、かつ環境を意識した取り組みと認識されるのでメリットが、大きいと思います。費用がかかり、景観も微妙と言う点はあるが、空地は誰に対しても利益を生まない上に、雑草が生茂って住む場所としても経済活動をする場所としても価値が下がっていくのであれば、太陽光用地としての利用は良い選択であると考えます。使わない場所であっても、所有していると税金が否応なしにかかります。どうせお金を払うのであれば、環境に役立つとわかっているところに役立てる方が良い選択と感じるはずです。

(20代女性)

今多くの農地が休眠状態となっている部分があり、その多くが担い手不足や後継者不足などで農地をどうするか悩んでいる部分があると言う現状があります。実際に自分の大学の友人でも親の家業の農業を継ぐのが嫌でこちらへ出てきて働いている人もいますし、農業についてこれからの安定した未来があるかという点についても疑問符が付くと言っていました。ただ親が引退しその広大な農地をどうするかという点については悩みどころだとも話していました。

そういった現状を踏まえると仮にその農地で作物は育たないかもしれませんが、太陽光発電システムによって自然エネルギーが生まれればまた違った形の産業が生まれる可能性がありますし、もし農業はという人でも土地を上手く活用する事が出来、そこで生活が成り立つのであればそちらの産業へシフトする人も増えると思いますので、休眠農地の有効活用としての一つの手段としては良い取り組みなのではないでしょうか。

(30代男性)

使わない土地を太陽光用地として使用する事は賛成です。
その土地をそのままにしていては無駄になってしまうし、かと言って農業をそのまま行えと言うには土地の持ち主の負担が多くなってしまいます。親が農業をやっていた土地なのであって子供は違う仕事をしていて農業を継がないと言う人はとてもたくさんいます。

東日本大震災の際に福島原発が被害を受けその風評被害で今でも苦しんでいる人はたくさんいます。なので使わない農地があるのならばそこで太陽光をつくり電気を作ることが出来れば少しでも原子力発電を減らすことが出来るかもしれないし、現在の価格高騰による色々な生活の負担を少しでも減らせる可能性があるかもしれないのならば積極的に行ってくれる事はとてもいいことだと私はおもいます。

(30代女性)

賛成理由②「再生可能エネルギーであるため」に関する回答

私は農地を太陽光用地として利用することに賛成です。私は宮城県に住んでおり、東日本大震災を経験しました。避難所生活をしているなかニュースで原子力発電の恐ろしさを目の当たりにしました。このような災害が起きてから原発の恐ろしさを、初めて知りました。現在もなお汚染水などでニュースになることもあり、次世代の人たちが苦労していく問題なのではないでしょうか。原子力に頼らずとも自然エネルギーはもっともっと活用できるのではないかと思います。太陽光用地として元々使用していない農地であれば使用しても問題はないと思います。そのおかげで活性化する地区もあるのではないかと感じます。自然が作り出すエネルギーをもっと有効に効率よく行うには広大な土地が必要であると感じます。

(30代女性)

太陽光自体はクリーンエネルギーなので環境問題にも貢献するので活用する事には賛成です。再生可能なエネルギーのほうが安全で信頼があります。ただ、広大な敷地に大量のソーラーパネルが並んでいるのを見ると、ちょっと圧倒される時があります。クリーンなイメージというよりかは、お金儲け的な感じを受けてしまいます。もっとスマートなソーラーパネルがあるといいなと思いました。また太陽光を使う事によって、化石燃料などに比べてどれだけ環境に貢献しているのか、簡単に分かるといいなと思いました。太陽光はいいイメージですが、土地の買収や設置作業はクリーンなのかが気になります。ある一部だけクリーンなのではなく、全ての事がクリーンであるといいなと思いました。

(40代女性)

私は賛成です。なぜなら使わない土地なのであれば太陽光として再生可能エネルギーに活用した方が環境のためになると思うからです。現代では太陽光は立派な再生可能エネルギーとして環境維持や発電力として活躍の場を広げています。

また、地球温暖化が進む中で近年夏場の気温上昇や暖冬が目立ってきています。そうした環境の中で、太陽光は大活躍すると感じています。

その他にも、太陽の光エネルギーを直接電気として変換することができるので燃料が不要という点でもコスト削減が実現します。原子力発電と異なり、天候に左右されやすいというデメリットがあるかもしれませんが、逆に災害時であっても天気さえ晴れていればエネルギーに変えやすいというところも太陽光用地のメリットの1つだと思います。

(20代女性)

賛成理由③「SDGs・脱炭素への貢献」に関する回答

賛成派の意見です!

わたしの住む地域では使わなくなった農地が多く、さらに広大な土地が多く見受けられます。農業を撤退してしまう方が多い中で、土地を持て余してしまうよりは環境のためにも太陽光用地として活用することはとてもいい考えだと思います。過去に農地であった土地が、マンションや住宅街になることは多くありますが、日当たり良好の農地は太陽光発電と相性も良いでしょうし、SDGsに注目が集まって来ているこのご時世、とてもいい活用法だと思います!

最近では、ソーラーシェアリングへの取り組みなども耳にします。既存の農地で同時に農作物も育てられる一石二鳥の活用法などもこれから少しずつ増えていくのではないかと期待しています!

(30代女性)

賛成です。

日本の場合は太陽光発電の環境が海外特にヨーロッパと比べて大幅に少ないというか遅れているように思いました。私がドイツやフランスを旅している時に大草原に広大な太陽光発電設備が設けられていて、国がSDGsへの取り組みを重要な施策の1つと考えて普及していたことを知り、日本の遅れと真剣度合いの低さを思い知らされたようでした。

一方、日本国内の地方だけに限らず、市街地においても使わなくなった農地が多く見かけることがあり、現状の法律上の問題で直ぐに手を付けられないという課題があることは理解しますが、こういう休閑地の有効活用こそがEUの各国が先鞭を切って取り組んできたからこそできた対応なので、日本もそこから学び再生エネルギー作りにこの休閑地を大いに活用すべきだと思います。

(60代男性)

使わなくなった農地を太陽光用地として活用することについて賛成。その理由は、環境問題という視点では、地球温暖化対策として、着目されている脱炭素に貢献できる太陽光発電の有効活用策と考えられるから。

(40代男性)

賛成理由④「災害の電力確保」に関する回答

農地を太陽光用地として使うことは、賛成です。世界的に大国の資源戦争により、エネルギーや資源、電力などの需要が変わってきました。ガソリンや灯油の値上がり、食品の値上げで家庭をひっ迫してきました。電気代も上がり北電を解約し、大手の電力会社に切り替えましたが、政府の補助金も一時的なものなので、心配です。

電力会社も農地や空き地を利用して、太陽光発電を取り入れて、電力を確保、維持して予備の電気を蓄えて欲しいです。特に、これからは大きな災害で、大規模な停電も度々起きそうです。いざという時にすぐ使える電気があれば、生活も滞らずに安心だと思います。実際にブラックアウトを3日間経験して、暗闇で生活していたので、すぐ電力が回復しなかった時、とても困りました。ろうそくと懐中電灯では不便です。

(50代女性)

賛成理由⑤「地域経済の活性化」に関する回答

私は、農地を太陽光用地として活用することに賛成する。

その理由をいくつか述べると、1つ目は、地域経済が活性化するからだ。太陽光発電施設の設置や運営には人手が必要となる。これはつまり、地元の人々にとって新たな仕事が生まれるということである。新たな雇用機会の誕生は、地域経済にポジティブな影響を及ぼすことにつながると考えられる。

2つ目は、土地が荒廃することを防止することができるからだ。農地が放置されると、雑草が生えるなどして土地が荒れるため、景観を損なう可能性がある。太陽光発電施設の設置は、このような事態を防ぐのに効果的だと考えられる。

3つ目は、使われなくなった農地を太陽光発電用地として活用することで、再生可能エネルギーを強力に推進できるからだ。これは、化石燃料への依存から脱却につながるため、必要だと考えられる。

上記の理由から、私は賛成をする。

(20代男性)

使わなくなった農地を太陽光用地へ転用することについて「反対」な理由と回答一覧

使わなくなった農地を太陽光用地へ転用することについて「反対」な理由

太陽光発電用地に賛成(63名)の具体的な理由としては、以下のような結果となりました。

  • 1位:環境への懸念(28.6%)
  • 2位:景観の阻害(17.5%)
  • 3位:太陽光パネルの廃棄(14.3%)、農地の減少(14.3%)
  • 4位:反射光による被害(9.5%)
  • 5位:発電効率への懸念(6.3%)

反対意見として、第一に挙げられたのは「環境への懸念」であり、そもそもの太陽光パネル設置による環境への悪影響について多く挙げられました。

また、第二の理由としては、「景観の阻害」であり、自然の中に独特な人工物が設置されることへの抵抗感を示す意見が多く挙げられました。

また、転用ではなく農地としての積極活用を望まれることから農地減少に対しての懸念も示されていることがわかりました。

反対理由①「環境への懸念」に関する回答

反対です。

太陽光発電につかうソーラーパネルからヒ素・セレン・カドミウム等の有害物質が出ている事を日本のマスコミは報道しません。先日ちょっとだけ河川からあり得ない化合物を検出したと報道がありましたが、その後の報道がありません。設置することについていいことだけを伝えていることに疑問を感じます。

実際、土砂崩れで岩肌に設置していたソーラーパネルが崩れている状態のものを目の当たりにしたことがあります。

この場合の補償等はどうだったのか、甚だ疑問です。なんでもそうですが、劣化していきます。アフターケアについての説明等もどのようにされるのかが疑問です。

50年使用できるようなソーラーパネルはないと思います。なおかつ、ソーラーパネルの設置、運営している会社が50年後存在しているとも思えません。

ただただ環境汚染を推進しているようにしか思えません。

(50代女性)

太陽光発電には部分的に反対です。仮に太陽光発電パネルを使用する場合は、費用は高くつくかもしれないけど、国産太陽光パネルでないと支持することはできません。長期的な視点で考えた場合、すぐに壊れる太陽光パネルはむしろ環境被害を及ぼします。壊れた後どのように処理するのか、そのことまで考えたうえで設置しないと、将来への負担となるでしょう。

(40代男性)

太陽光パネルとして活用することは反対です。
その理由として近年地震や災害などが起こるケースがますます増え、万が一太陽光パネルを設置した土地が被害を受けた場合、太陽光パネル自体も損傷し甚大な被害が出るだけでなく、パネルから漏れ出る有害物質などからその土地の土壌汚染なども心配されるからです。
農地を使わなくなってただ野放しにしていることはもったいないなとも思いますし何か活用できるのであれば他の事に使う事自体には賛成ではありますが、太陽光パネルとなると土地自体に多大な影響がありもしそれが日本各地で起こってしまった場合、元の土地に戻すことは出来ず将来的にも環境が大きく変わってしまう恐れがあると思うからです。

(40代女性)

反対理由②「景観の阻害」に関する回答

私は使わなくなった農地を太陽光用地として活用することに反対します。エネルギーを再生可能エネルギーで補う事は、地球環境保護の観点からとても重要なことであるということは理解ができます。しかしながら、日本の美しい景観が機械的なものに奪われてしまうのが悲しいです。また難しい事は分かりませんが、太陽光パネルの処分時に有害な物質が発生すると中学校の社会の授業で学びました。実際にこのようなことがあるのかについてどちらであっても、国民にしっかりと伝えるべきであると思います。その土地の周辺に住む住民たちが太陽光用地として農地を活用することに賛成しているのであれば、しっかりとメリットとデメリットを説明した上で実行すれば良いと思います。

(20代女性)

反対です。高速道路を走る車の中からまたは、電車窓からみる風景が太陽光用地にどんどんかわっています。食料自給率が低い国なのにどんどん農業生産地を減らしています。昔から国家は、なぜか食糧生産を低下させることに手放しでいると思います。効率、発展には力を入れるのに農業生産地を大事にすることができていません。生産者減少で農地が余って閉まっているなら、工業技術の進んだ国家なのだから普通の農地をロボット生産する技術に力を入れ農業生産を継続することを奨励するべきと考えます。農地は減らさないで風力他の電力供給に力を入れるべきと思います。また、農地とは言えないかもしれませんが、新幹線から見た浜松のウナギ養殖場はほとんど太陽光用地として活用せれていて、風景をとどめていません。もっと美しき良き景観をとどめおくことが大切と感じます。

(60代男性)

使わなくなった農地をすべて太陽光用地として活用することは、どちらかというと、反対です。なぜなら、農地は、一度、農業をやめてしまうと、元の農地に戻すのが大変だと聞いたことがあるからです。田園の景色は、自然の緑で癒されます。緑がなくなり、太陽光パネルなどの人工的な物が増えると、景観も良くないと感じます。使われなくなった農地に花を植えて、きれいな花畑にして新たな観光名所にするのも良いと思います。

(50代男性)

反対理由③「太陽光パネルの廃棄」に関する回答

農地への太陽光用地への活用は、反対です。大きな理由の一つとして、太陽光パネルの廃棄方法が見つかっていないことがあります。太陽光発電は、再生可能エネルギーとしてとても有効なものの一つだとは思いますが、パネルの設置、パネルの廃棄のことを考えると、持続可能な自然を守るものとは思えません。今、再生可能エネルギーとして注目を浴びている太陽光・風力の発電に関するデメリットの報道があまりにも少ないのではないでしょうか。始めることは大切なことだとは思いますが、メリットばかりに目を向けさせる報道があると、その裏で利益を得ている人にばかり得して後々大変な思いをする人が少なからず出てしまう世の中になってしまうのではないかと感じています。

(40代女性)

農地を太陽用用地として活用することには、基本的に反対です。以前ニュースで、使用できなくなった太陽光の処分方法について受け入れ先の確保があまりなされていないという報道がありました。太陽光が使用できる間は非常に素晴らしい発電を行ってくれると思いますが、その太陽光が寿命を終えた時のことを考えると必ずしも環境にやさしい発電装置とは言い切れないという印象があるためです。人間と環境が共存してながく生活していくには、まだまだこれから考えなければならないことが山積みだと思わせられる報道でした。その問題が解決すれば、使わなくなった農地を太陽光用地として活用することには大いに賛成すると思っています。これからの未来に期待しています。

(30代女性)

反対です。
太陽光発電自体にあまり賛成できません。
その理由は太陽光パネルの処分が、今現在の技術では不可能と聞いています。太陽光パネルのリサイクルや処分が可能であれば、パネル設置から処分まで環境に負荷をかけないと思いますが、パネルの処分ができないのであれば太陽光発電はクリーンなエネルギーではないです。

(40代女性)

太陽光パネルの処分費用や廃棄問題については当サイトでも取り上げています。詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事 太陽光パネルの廃棄費用・処分方法

反対理由④「農地の減少」に関する回答

反対です。

電力の安定供給のためには必要かもしれませんが、食糧自給率がかなり低いので、これ以上、農地を減らさないで欲しいです。使わなくなった農地だとしても、何かしらのアイデアと人を募って農地として再活用の方向で進めて欲しいです。

いったん太陽光発電の用地にしてしまうと、土地が痩せてしまって何年か後から農地に戻せなかったり戻せたとしても年月やかなりの労力が必要になると思います。また、水捌けの心配もあり、地震だけでなく水害も含めた災害の多い日本で、天災だけでなく人災も増えてしまうのではないかという心配もあります。

太陽光発電は一見エコで地球に優しく見えますが、以上の理由から、自然界にとってはあまり良くないと思います。

(40代女性)

日本として太陽光発電よりも食料自給率を上げた方がよいと思っています。一度、農地を太陽光発電用地として利用すると、二十年ぐらいは再び農地にしないはずです。また、土地の所有者が農家である場合、設備を設置すると再び農地に戻すことをせず、売却すると予想しています。日本における発電のメリットと食料生産のメリットを比較した時、現在の世界情勢で考えると、食料の確保の方が重要だと感じています。したがって、使わなくなった農地を再び農地として使い易くするために、太陽光発電設備を設置するような行為はしない方が良いと思っています。後戻りするのは大変です。農家は国から補助金が出れば、農地、太陽光発電用地のどちらでもいいことで、そうでない場合、農地の復活は難しいので、この案には反対です。

(50代男性)

使わなくなった農地を太陽光用地に使うのは、少し待ってほしいです。なぜなら、農地がこれ以上減ってしまうと、これからの日本の食糧問題が加速するからです。目の前のお金に目が行くのも分かりますが、長い目で見た時、日本の農業をサポートし安定した食料提供ができる力のあるものが、結局はお金を手に入れるはずだからです。太陽光による電気も人間にとって必要なものですが、他にも水力や火力など電力をつくるものがあったり、また、太陽光発電システムを使わなくなった農地以外のビルの屋上などを利用した発電システムを考えたりする方が効率的かなと思います。

(40代女性)

反対理由⑤「反射光による被害」に関する回答

使わなくなった農地の太陽光用地としての活用については反対である。

理由としては、まず近隣環境への悪影響が挙げられる。太陽光発電を行うにあたって太陽光パネルを大量に設置する必要があるかと思うが、太陽光パネルによる発電で異常な熱が生まれ、それがパネルを通して反射されることで、周りの住宅や山林の温度が急激に上がり、人体や動物、自然に悪影響が生じる可能性が高いからである。

特に住宅は周辺に太陽光パネルを設置したことで室内温度が10度近く上がってしまった例もあり、里山地域での活用は難しいと考える。

また局所的に異常な熱を発生させる場所があることで、かえって温暖化が進行するのではないかというおそれがある。

さらに台風の際にパネルが吹き飛ばされて近隣に被害を及ぼすなどの2次災害を生じさせるリスクもあるため、活用には反対する。

(30代女性)

反対です。太陽光パネルを大量に設置した周りの温度が、とんでもない高温になり被害が出ているというニュースをよく見かけます。周辺に住宅があった場合、窓の側とか50度近くになりとてもじゃないけど住めたものじゃないとかなり困っている様子の住人のインタビューを見たことがあります。

(40代女性)

当事者でなければ賛否の意向は示せませんが、もし休耕田などの所有者で太陽光発電の用地交渉されたとしたら反対します。理由は、パネルの反射により通行者に迷惑をかけたり通行する車へ光が反射し事故の原因になったり、最悪の場合死亡事故につながる点です。

原発に頼らない電力としてはメリットに感じますが素人が考えてもこれだけのデメリットを感じる休耕田への太陽光発電は反対せざるを得ません。

(50代男性)

反対理由⑥「発電効率への懸念」に関する回答

現在、日本でも再生利用可能エネルギーの促進の一つとして太陽光発電の周知が広がっているように感じます。しかし、個人的な意見としては太陽光用地として使わなくなった農地を活用するのは反対の立場にあります。太陽光パネルの一つひとつの大きさが大きいのと農地を活用するほどの規模なので太陽光パネルの設置面積もかなり広いことが予想されます。そうなると、その地域の景観が悪くなるし太陽光パネル自体の耐久性やメンテナンス性にも疑問があります。太陽光発電は天候により発電量が左右されるため安定したエネルギーが確保できるかわかりません。太陽光発電の設備に投資したコストに対する見返りが得られるのかどうか分からないので賛成とは言えないです。

(20代男性)

活用には反対する。その理由の一つは、太陽光設備の導入コストに対する収益性に疑問を感じるから。時間と費用をかけてソーラーパネルを敷設しても発電供給量は天候に左右されるため安定しているとは言えず期待するほど効率性が高くないうえ、不具合を防ぐメンテナンスコストやソーラーパネルの廃棄・リサイクリングといった課題を鑑みると、コスパが悪く必ずしもエコな発電とは言えない。

他にも、周囲の景観を損なったり周辺環境が反射光に絶えずさらされたりする生活上のデメリットや、収益を生み出すまでに時間がかかる長期的な投資であることも問題だと思える。売電価格の先行きも不透明で費用対効果の観点からして大きな魅力が感じられない。

(40代女性)

基本的に反対です。太陽光発電はそもそも雨の多い地域では効率が悪く、コストに対してリターンが低いこと、整備費用や撤去費用もかかる発電方法です。元農地ということは雨の多い地域であると考えられるので、太陽光発電を設置する場所としては不適当です。
比較的雨の少ない瀬戸内地方などでは、ある程度発電量も確保できるかもしれません。また、雨の比較的少ない内陸部は化石燃料の運搬にも適していないことから、火力発電所よりも太陽光発電所のメリットがあると考えられます。
今後火力発電が技術の進歩によって、環境への悪影響が低減され、発電効率が良くなっていけばますます太陽光発電の意味が薄れていくかもしれません。しかし太陽光発電も技術の進歩によって問題点が解決されていけば良いと思います。

(30代男性)

使わなくなった農地を太陽光用地へ転用することについて「どちらともいえない」の回答一覧

ここまで、使わなくなった農地を太陽光発電に活用することに対して賛成・反対両者の立場があったように、太陽光発電にはメリットがある一方でデメリットや課題があります。そのため、「どちらともいえない」という回答もいくつかみられました。

どちらでもない。使わなくなった農地はそのまま放置しているとどんどん荒れ果てる一方なので、しっかり管理するという意味では賛成です。一方で大規模な太陽光用地の開発が景観に影響を及ぼしているだけでなく、土壌と地盤の脆弱化にも悪影響を与えている面もあるので、そういった意味では反対です。太陽光用地への転用を全て認めないのではなく、一定の規模以上の開発は制限するような規制が必要だと感じます。従来の太陽光パネルを地面に並べる設置方法だけでなく、垂直方向に建てるような方法や、窓ガラスや屋根材と一体になっている太陽光パネルも増えていると聞きますので、新しい形の太陽光パネルの開発や研究と、それを効果的に利用出来る新しいアイディアがこれから求められるかと思います。

(30代男性)

農地の太陽光用地としての活用は、日照権などの場所の特性が整っており、そして土地周りの近隣の住民の理解があるのであれば賛成。
それが整わなければ反対です。
自分が土地を探してみての感想です。
話しを進めてみて、ギリギリになってから近所からの反対を受け、何かあったら対処も難しいので断念した経験があります。
山の竹林を持っている友人が太陽光の業者に土地を売り、土地の処分ができて助かったという話しも聞きました。
土地の業者さんの対応の問題もあると思います。
結構、ハードルもあるので、うまくいくまでにも時間はかかると思っております。
太陽光の土地となると、その場所を長い間使う事になるので、太陽光の業者さんの関わりが強くなるので、そこの関係もあります。
全部揃うとなると、賛成と言っても問題は超えることは出てくると思います。

(60代女性)

賛成の気持ちと反対の気持ちと両方あります。

まず賛成の気持ちですが、使用していない農地を有効活用することはとてもいいと思います。ほっておいても土地が荒れてしまうだけですし、その土地に太陽光を設置して、電気を作り出すのであれば、何の問題もないと考えます。

一方で、反対の気持ちがあるのは、日本は食料自給率が低く、できれば農地として活用を続けてほしいという気持ちがあります。農業をしたいけど土地がないという人に使用していない農地を貸し出し、農産物を生産してほしいとの思いがあるため、太陽光を設置するのではなく農地としての活用を望みます。そのため太陽光用地として農地を活用は反対の気持ちもあり、どちらにしても地球環境のために正しい選択をしてほしいです。

(40代女性)

「使わなくなった農地と太陽光発電に関するアンケート調査」まとめ

  • 太陽光発電用地への転用について賛成・反対の割合は以下
    • 賛成:65.5%
    • 反対:31.5%
    • どちらともいえない:3%
  • 賛成の第一理由は「土地の有効活用ができるため」で66.4%、次いで「再生可能エネルギーであるため」が28.2%
  • 反対の第一理由は「環境への懸念」で28.6%、次いで「景観の阻害」が17.5%

当サイトでは、2050年カーボンニュートラルの実現を目指し、環境問題に関連したテーマを詳しく解説しています。もっと詳しく知識を深めたい、という方は、ぜひ他の記事もあわせて参考にしてください。

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監修
アスグリ編集部
アスグリ編集部
株式会社GRITZ
運営元である株式会社GRITZは、野立て太陽光発電所を土地取得-開発-販売まで自社で行っています。自然環境に影響が出ないように、耕作されていない農地(休耕地)に野立て建設しています。自然エネルギーの普及は、脱炭素社会を目指すうえでは欠かせません。当社のビジネスを通じて、カーボンニュートラルな地球に貢献することをミッションとしています。
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