地球温暖化が進むと日本はどうなる? 影響や現状をわかりやすく解説
「地球温暖化が進むと日本はどうなるの?」
「地球温暖化の現状と将来予測が知りたい。」
「地球温暖化対策として、個人でできることには何がある?」
国際的な課題のひとつに、地球温暖化があります。
年々、夏が暑くなっていることを感じ、このまま地球温暖化が進むと日本はどうなるのかと疑問に思う方もいるでしょう。
本記事では、地球温暖化による日本への影響に関して、以下の内容を解説します。
地球温暖化が進むと日本はどうなる? その影響を解説

地球温暖化の進行を、肌で感じている方も多いでしょう。2025年の夏は一段と暑く、5つの地域で猛暑記録の1~4位を塗り替えました。
| 順位 | 場所 | 気温 | 日付 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 群馬県伊勢崎 | 41.8℃ | 2025年8月5日 |
| 2位 | 静岡県静岡 | 41.4℃ | 2025年8月6日 |
| 〃 | 埼玉県鳩山 | 41.4℃ | 2025年8月5日 |
| 4位 | 群馬県桐生 | 41.2℃ | 2025年8月5日 |
| 〃 | 兵庫県柏原 | 41.2℃ | 2025年7月30日 |
※調査日:2025年8月18日
このまま地球温暖化が進んだとして、2100年末に日本で起こると予測されている現象はおもに以下です。
- 平均気温が上昇し、猛暑日や熱帯夜が増える
- 大雨や短時間の強い雨の発生頻度や雨の強さは増加するが、雨の降る日数が減少
- 台風の威力が強まる
地球温暖化の予測シナリオは、大きく2つあります。パリ協定の2℃目標が達成された「2℃上昇シナリオ」と追加的な緩和策を取らなかった「4℃上昇シナリオ」です。
2℃上昇シナリオと4℃上昇シナリオに分けて今後起こりうる現象の詳細は、以下のとおりです。
| 項目 | 2℃上昇シナリオ | 4℃上昇シナリオ |
|---|---|---|
| 気温 | 約+1.4℃ | 約+4.5℃ |
| 猛暑日の年間日数 | 約+2.9日 | 約+17.5日 |
| 非常に激しい雨 の年間発生回数 | 約1.8倍 | 約3.0倍 |
| 年最深積雪 ・年降雪量 | 約-30% | 約-60% |
| 海水温 | +0.87~+1.41℃ | +2.78~+4.81℃ |
| 日本沿岸の 平均海面水位 | 約+0.40m | 約+0.68m |
また、生態系や食糧、健康被害などの面で起こる影響は以下のとおり予測されています。

なお「地球温暖化が進むと日本が沈む」という話もありますが、日本の国土全体が海に沈んでなくなることはありません。
しかしこのまま温暖化が進むと、日本の砂浜の83~85%が消失する可能性があります。
地球温暖化の予測シナリオごとの気温グラフ
「IPCC第5次評価報告書」で用いられた地球温暖化の予測シナリオごとの気温グラフは、以下の画像のとおりです。
上記グラフのうち、茶色い線(SSP5-8.5)が4℃上昇シナリオ、青い線(SSP1-2.6)が2℃上昇シナリオに近い予測を示しています。
4℃上昇シナリオに近い予測では気温上昇がとまらず、2100年には工業化以前に比べて約5.5℃の上昇が予測されています。
2℃上昇シナリオに近い予測も気温上昇はするものの、上昇率は鈍化。2100年の平均気温は+3℃程度に収まる予測です。
日本における地球温暖化の現状をわかりやすく解説
日本では現状、地球温暖化によって年平均気温が上がっている状況です。
具体的には1898年から2024年までに、日本では100年あたり1.40℃の割合で年平均気温が上昇しています。以下は気象庁による、1991~2020年の30年平均値との気温差を示すグラフです。
グラフを見ると平均気温は上がり下がりを繰り返しつつも、全体として右肩上がりになっています。
また、このグラフは都市化の影響が比較的小さい15地点での観測結果です。東京や大阪など大都市の平均気温は、ヒートアイランド現象の影響で全国平均より速いペースで上昇しています。
さらに実際に起こっている気温上昇以外の現象は、以下が挙げられます。
- 極端な大雨の増加
- 降雪量の減少
- 海水温の上昇
- 海氷の減少
また、日本だけでなく世界中で平均気温は上昇傾向です。
この状況に警告するために、国連事務総長のグテーレス・アントニオは「地球沸騰化の時代が来た」と発言しました。地球沸騰化について詳しくは以下の記事をご覧ください。
関連記事 地球沸騰化とは?
そもそも地球温暖化の原因とは
国際的な社会問題となっている地球温暖化ですが、その原因は「温室効果ガス」です。
温室効果ガスの内訳は以下図のとおりで、大半は二酸化炭素が占めています。

温室効果ガスで地球が暖まる仕組みは以下のとおりです。
- 太陽の光が地面を暖める
- 地面から放出された熱を温室効果ガスが吸収し、大気を暖める
産業革命以降、化石燃料の使用が増えて二酸化炭素も排出量も多くなりました。
その結果、大気中の二酸化炭素濃度は急激に上昇。産業革命前(1750年)には278ppmだった濃度が、2023年には約1.5倍の420ppmを超えています。
関連記事 日本の二酸化炭素排出量ランキング
地球温暖化対策として一人ひとりができること
地球温暖化対策として、個人で取り組める対策の具体例を紹介します。
- 省エネ商品を選ぶ
- ごみを分別する
- マイバッグやマイボトルを活用してごみを減らす
- 電車やバスなど公共交通機関を利用する
- クールビズ・ウォームビズでエアコンの設定温度を控えめにする
- 節電・節水を心がける
- 食品ロスを減らす(賞味期限が早いものから買う、食事を残さないなど)
- 植林やごみ拾いなどのボランティア活動に取り組む
節電や節水、ごみ分別などの取り組みは普段の家庭生活のなかで行っている方も多いでしょう。
また、食品ロスと地球温暖化は一見関係ないように思えますが、たとえば野菜や肉などの生産・飼育には大量の水や肥料・飼料、温度調整などが必要でエネルギーがかかっているため、それらをムダにすることはエネルギーロスになります。
一見「関係がない」「意味がない」と思える行動も、資源やエネルギーの無駄を防ぎ温室効果ガスの削減につながるため、一人ひとりが普段から意識することが大切です。
身近な地球温暖化対策に取り組もう
地球温暖化が進んだ場合に日本で予測される影響や現状起こっていることを紹介しました。
2℃上昇シナリオに収まった場合でも気温上昇は起こり、4℃上昇シナリオの場合は今以上の酷暑となります。
地球温暖化による影響を可能な限り緩やかにするためには、個人でできる対策も重要です。
私たち一人ひとりの力は小さくても、多くの人が意識を持って行動すれば確実に変化を生み出せます。日本の将来の地球環境を守るために、できることから取り組みましょう。



