草刈りが「めんどくさい」と感じたらどうする? 対策や除草方法を解説

「夏場の草刈りから解放されたい」
「毎年の草刈りがめんどくさい」
という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
とくに、草刈りのシーズンである夏場は、厳しい暑さの中で作業することとなります。湿度の高い日となれば、蒸し暑い中、重い刈払機を持ちながらの重労働となり、いっそう面倒に感じてしまうでしょう。
本記事では、草刈りが「めんどくさい」と感じたときに取るべき対応や、草刈りを楽にするコツを解説します。
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草刈りが「めんどくさい」と感じたら取るべき対応

「草刈りがめんどくさい」という悩みは、以下の方法で対処できます。
- 土地に合った効率的な除草方法を取る
- 相続土地国庫帰属制度を利用する
- 草刈りを外注する
- 土地を売却する
土地によって取るべき除草方法は異なります。土地に合った効率的な除草方法を取ることで、草刈りが楽になることがあります。
草刈りそのものが面倒くさい場合は、草刈りの外注や土地の売却がおすすめです。しかし、草刈りの外注には数十万円ものコストがかかることもあります。
相続土地国庫帰属制度は、相続した土地を国に帰属させる方法です。ただし、審査手数料や負担金を支払う必要があるうえ、却下される可能性もあります。
また、土地を手放す必要がありますが、コストを重視するなら農地の売却がおすすめです。土地の売却先には、農家や買取業者などがあります。
一方、買取業者へ売却を依頼する場合、手数料がかからないうえ、土地を金融資産に換えられます。たとえば当サイトの「農地買取センター」は、登記や手続きに無料で対応しています。売却を検討している方は、買取業者への相談がおすすめです。
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面倒くさい草刈りを効率よくできる除草方法
手作業での草むしりや効率の悪い草刈りをしていては、除草が大きな負担となります。ここでは、雑草を比較的楽に効率よく除去する方法を4つ紹介します。
- 高刈りをする
- 除草剤を撒く
- トラクターですき込む
- 除草業者に外注する
1. 高刈りをする
高刈りをすることで、効果を維持しながら効率よく草刈りができます。
高刈りとは、雑草の根元を刈るのではなく、地面から10cmほどの高さで刈る方法です。高刈りをすることで、広葉科植物の成長点が残ります。これにより、背が高くなりやすいイネ科植物の繁茂を抑えられます。
また、高刈りは害虫対策にも有効です。とくに、斑点米カメムシはイネ科植物で繁殖します。高刈りをして広葉科植物を残し、イネ科植物の割合を抑えることで、斑点米カメムシの繁殖を抑えられます。
その他にも高刈りは、飛び石の防止や作業効率の向上にも役立つため、草刈りによって除草する際には有効です。
2. 除草剤を撒く
除草剤を活用すれば、草をむしったり刈ったりすることなく除草できます。効果が長期間続く製品を選べば、除草の頻度を減らせます。
また、除草剤はドローンでも散布可能です。農薬の入った重い背負い機を担いで作業する必要がないため、労力を大幅に削減できます。ドローンを活用すれば、小さな労力で除草剤を散布できます。
ただし、ドローンで散布できる除草剤は限られているうえ、周囲の農地で栽培している作物に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
また、農作物や樹木、花きなどの栽培に使用している土地は、農薬登録されている除草剤を使用する必要があります。農薬登録されている除草剤には、容器やラベルに「農林水産省登録第〇〇〇〇〇号」との記載があります。
「一生雑草が生えない」などと謳っている強力な除草剤は、農薬登録されていない可能性が高いです。農作物を栽培している土地を除草する場合は、必ず農薬登録のある除草剤を使用しましょう。
また、自分の土地には問題ない除草剤でも、周囲の土地に悪影響を及ぼす可能性があります。とくに、周囲に農地がある場合には注意が必要です。除草剤を使用する際は、農業登録されているものであっても、周囲の農地で栽培する農作物に影響がないか事前に確認しましょう。
3. トラクターですき込む
トラクターで雑草をすき込めば、耕うんと除草を一度に行えます。刈った雑草を外に持ち込む必要もないため、手間が省けます。
ただし、すき込むにはトラクターと耕うんのアタッチメントが必要です。新たに購入するとなると、トラクターだけでも数百万~数千万円の大きな初期投資となるため、所有していない場合は草刈りや除草剤による除草が向いています。
4. 除草業者に外注する
草刈りを専門会社に外注することで、手間をかけることなく除草できます。自分の手に負えない場合や、除草する時間がない場合におすすめです。
しかし、業者に外注すると大きなコストがかかります。費用の目安は、1坪(約3.3平方メートル)当たり400〜600円ほどです。予算に余裕がない場合は、自力での除草を検討しましょう。
草刈りを楽にする3つのコツ
以下の3点を守ることで、より楽に効率よく除草できます。
- 適期に除草する
- 年に3回以上除草する
- ドローンやトラクターを活用する
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1. 適期に除草する
適期に除草することで、一度の草刈りの負担を軽減できます。草刈りにおすすめの時期は、6~7月・8~9月・10~12月です。とくに、夏は雑草が成長しやすいため、こまめな除草をおすすめします。
2. 年に3回以上除草する
年3回以上除草することで、一度の除草が楽になります。年3回の除草は多いと感じるかもしれませんが、一度の除草が短時間で行えるようになり、結果的に負担が減る可能性があります。
また、怪我や熱中症のリスクを低減するためにも、こまめな除草が有効です。雑草が繁茂すると、足を取られやすくなったり、一度の除草にかかる時間が長くなったりします。除草は夏に必要な作業ということもあり、一度にかかる時間を減らすことで熱中症を予防できます。
このように、安全面や作業性を考えると、年に3回以上の除草がおすすめです。
3. ドローンやトラクターを活用する
広い土地の草刈りを手作業で行うと、大きな労力がかかります。広い土地の草刈りをする場合は、ドローンやトラクターなどの農機を活用することで、省力的に除草できます。
たとえば、ドローンがあれば除草剤を空中散布できるため、手作業での草刈りが不要です。また、トラクターがあれば、アタッチメントを購入することで機械の力を使い草刈りできます。
ドローンやトラクターなどをお持ちの場合は、除草に活用できないかを検討してみましょう。
使用していない土地でも草刈りをしたほうがいい3つの理由

使用していない土地でも、草刈りを怠り放置すると、以下のようなデメリットを被ります。
- 災害リスクが高まる
- 害虫・害獣が発生する
- 不法投棄のリスクが高まる
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1. 災害リスクが高まる
雑草を放置することで、火災や土砂災害などの災害リスクが高まります。自分の土地が災害を受けるだけでなく、周囲の土地に迷惑をかける可能性もあるため、こまめな除草による予防が必要です。
また、実際に災害が起きていなくても、周囲の住民から苦情が入ることがあります。以下は、雑草の繁茂により火災のリスクを上げていると町に寄せられた苦情です。
隣地の管理がされておらず、雑草が伸び放題になっている。暖かい時期にはムカデなど害虫の発生し、冬になると枯草火災の発生が恐れがある。町で対処してほしい。
出典:城里町「雑草・樹木の管理について」
とくに土地が広い場合、除草は大変で面倒くさい作業ですが、トラブルを避けるためにもこまめに除草しましょう。
2. 害虫・害獣が発生する
こまめに除草しなければ、害虫や害獣が発生するリスクが高まります。害虫や害獣の住処となれば、周囲の土地にも迷惑がかかります。こまめに除草することで、害虫や害獣が棲みつかないようにすることが重要です。
以下は、害虫の被害に対して市に寄せられた苦情です。
小学校・中学校への通学路であり、夏に多くのスズメバチ、秋にマムシも発生し、大変危険です。このままでは、危険生物の増殖があり、他の生物が棲みつくことも考えられます。(中略)今後具体的にどのように改善を図るのか対応を強く望みます。
引用:あきる野市「農地について」
雑草を放置すると、スズメバチやマムシなどの害獣が発生したり、カメムシやガなどの害虫が発生して病害の元となります。
害虫により病害が発生すると、周囲の農家が経済的な損失を被ることとなります。近隣の住民や農作物に被害を与えないためにも、こまめな除草が必要です。
3. 不法投棄のリスクが高まる
雑草が繁茂すると、管理されていない土地と認識されやすくなり、不法投棄のリスクが高まります。不法投棄を防止するためにも、定期的な草刈りは有効です。
不法投棄された場合、ゴミの処理にコストがかかるうえ、刈払機が投棄された家電などと接触して破損するリスクもあります。不法投棄した者を必ずしも特定できるわけではありません。よって、草刈りによる事前の対策が重要です。
耕作放棄地でも草刈りをしたほうがいい理由は、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事 耕作放棄地の草刈り
まとめ|草刈りの「めんどくさい」は売却でも解消できる
草刈りをしなければ、害獣や害虫、災害、不法投棄が発生するリスクが高まります。草刈りは面倒くさい作業ですが、やり方によっては労力や時間を大幅に抑えることが可能です。
ご自身の予定と土地の状況を考えたうえで、最適な草刈りの方法を見つけてください。
また、自分での草刈りが難しい場合は、草刈りを外注することで労力を削減できます。しかし、土地が広い場合は数十万円請求される場合もあります。
土地を売却するのもひとつの手です。売却によって資産が入るうえに、草刈りの手間もなくなります。
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「草刈りの面倒くささから解放されたい」
「親から引き継いだ土地を金融資産にしたい」
という考えをお持ちの方、見積もりは無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
【無料相談】使わない田んぼや畑の売却なら

管理できていない・放置している田んぼを売りたいとお考えなら、「農地買取センター」までお気軽にご相談ください! 処分や相続の悩みも無料で相談を受け付けております。